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歯周病とは:①歯と歯茎の間に起こる細菌感染によるもの。②歯に過度な力が常時加わることで歯を支える骨が壊れてしまうこと。以上の2点に分けられます。

歯周病の進行と治療法

歯肉炎

◎症状:
歯肉に炎症が起きている状態です。歯磨き時の出血で自覚することが多いです。
◎治療法:
歯と歯茎との境目に歯ブラシの毛先を入れて磨くことが大切です。また院内では歯垢と歯石の除去を行います。

軽度歯周炎

◎症状:
歯を支える骨が溶け始めた状態。歯茎の腫れ・歯磨き時の出血や口臭があります。
◎治療法:
歯磨き時間延長する。歯石の除去。(歯の表面を覆う白い歯石と歯茎の中に出来た黒い歯石)

中程度歯周炎

◎症状:
歯を支える顎の骨が半分近く溶けて歯が浮く感覚があります。
◎治療法:
歯茎に麻酔をかけて歯の根元深くにある黒い歯石の除去や、歯茎内面の炎症が起きて部分をはぎ取る処置です。また特定の歯に嚙み合わせの負担が掛かっている場合は調整を致します。

重度歯周炎

◎症状:
歯を支える骨が6割~7割溶けて歯の動揺が激しく、歯茎の色も黒ずんで不健康そのものです。歯茎内面から膿が出て口臭が更に目立ちます。
◎治療法:
回復の見込めない歯茎の切除を行います。場合によっては抜歯もあります。更に歯の動揺がある場合は隣りの歯と接着も行います。

歯周病が全身に与えていると考えられている影響

狭心症・心筋梗塞➡歯肉の血管から入った歯周病菌の刺激で血管内に脂肪性沈着物が出来ます。これがはがれて血の塊が出来て、血管を詰まらせてしまいます。

脳梗塞➡脳血管内に歯周病菌由来の脂肪性沈着物が詰まったり、頸動脈や心臓から血の塊や脂肪性沈着物が移動して脳血管を詰まらせます。

糖尿病➡歯茎内から出る毒素が、血糖値を下げる「インスリン」の働きを下げたり、また糖尿病が歯周病の進行に繋がることもあります。

妊娠性歯肉炎➡女性ホルモンが歯周病菌の増加を促進させたり、歯肉を作る細胞を攻撃したりします。妊娠中期から後期に起こりやすい。

低体重児出産や早産➡歯周病菌が血液に入り胎盤を通して胎児に直接影響を与えていると考えられています。

肺炎➡特に御高齢の方がお食事の際、むせたりした時に歯周病菌が気管から肺に入り炎症を起こすことがあります。

骨粗しょう症との関係➡閉経後の「エストロゲン」が低下→全身の骨が脆くなり歯を支える骨も弱くなる→歯肉の中の骨が減ることでスペースが出来て歯周病菌の住み家が広がる→歯周病が進行する。

関節炎・腎炎➡この病気の原因菌の多くはお口の中に存在し、これらが血中に入ることで発症することがあります。